信仰生活
Scripture
マルコの福音書 1章15~18節
「時が満ち、神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」
イエスはガリラヤ湖のほとりを通り、シモンとシモンの兄弟アンデレが、湖で網を打っているのをご覧になった。彼らは漁師であった。
イエスは彼らに言われた。「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう。」
すると、彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。
Observation
イエス様はガリラヤに行き、神の福音を伝えました。「時が満ち、神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」と語られたのです。福音を語ると同時にシモンとアンデレに「私についてきなさい。人間を捕る漁師にしてあげよう」と言ったのです。すぐに漁師の大切な網を捨てて、イエス様に従ったことが記され、イエス様の宣教が開始されました。
Application
この記事から教えられたことの第一は福音の明確さでした。
「時が満ち、神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」と語っただけでした。福音に対する考え方が根本的に違うように思いました。それは「神の国が近づいた」ことが福音そのものなんだと言うことです。福音を説明することではなく、もちろんユダヤ人に語っていたので、それだけで理解できたと思います。しかし、今の私たちも同じように「神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言うだけでも、日本人はいいのかもしれないと思ったのです。
神の国が近づいた、天の御国が近づいたから自分の罪を悔い改めて神と共に歩む選択をしていくことが、いま必要なのです。
2つめに教えられたことは、イエス様の視点です。イエス様ひとりでも宣教はできないわけではないでしょう。しかし、ここでは2人の漁師に声をかけるのです。漁師ですから、通常は生まれたときから漁師をしていたでしょう。博学でお金持ちを選んだのではないのです。その2人に「私についてきなさい。人間を捕る漁師にしてあげよう。」と明確に語るのです。
1)私についてきなさい。という問いに私たちはどのように応えるでしょうか。この2人はすぐに網を置いて従ったのです。私の姿を見ると、牧師へ戻るように数年前から語られているのに、なかなか捨てられなかったのです。神様は憐れみ深い方なので、段階を追って導いて下さいました。
①自分の描いた通りにいかない。
②聖書の話をする研修はNGだからと言われ、経済的な不安から迷う。
③聖書を語る研修を行い、経済的に満たされる。
④牧師として活動するように導かれ、行動コミュニケーション学もやりきりバーンアウトする。
⑤シェアリング・チャーチとしての準備をしながら、やっとすべてを捨てることができるようになったのです。
イエス様についていくことは、イエス様を見続けることであり、イエス様が考えるように考え、イエス様が語るように語り、イエス様がおこうなうようにおこなうことが大切なのです。それが私たちの喜びであり、楽しみであり、霊的な戦いでもあるのです。
2)人間を捕る漁師にしてあげようと語られることです。
クリスチャンになると言うことは、イエス様を自分の罪の救い主であることを信じることです。そして神様は私に語られるのです。「私についてきなさい。人間を捕る漁師にしてあげよう。」というのです。
実はイエス様を信じるということは、この人間を捕る漁師になることなのです。クリスチャンすべてが祭司であり、なによりも証人として福音を語るのです。
私たちが遣わされている地はどこでしょうか。働き場であったり、学校であったり、近所だったり、聖書が語るように世界だったりします。私たちは神様から教えられたことを、率直に語ることが大切です。だからこそ、礼拝の後にシェアすることで、今週一週間の出来事の中で福音を語る準備ができるようになるのです。
イエス様の視点と言っていましたが、そしてもう一つ大切な視点は、シモンとアンデレが迷っていないことです。すぐに網を置いて従ったのです。迷わないのです。私たちはどうでしょうか。自信がなかったり、確信がなかったり、もっと勉強しなければならないとか、いろいろな事を言うのです。私たちはイエス様を信じてバプテスマを受けることで聖霊を受けています。聖霊によって何を語るべきかが示されるのです。私の知恵ではないのです。私の知識ではないのです。私が霊を見きわめる力を持つことでもないのです。聖霊によって賜物として与えられるのです。ですから1コリント12章では信仰の賜物が与えられる人もいれば、癒やしの賜物が与えられる人もいます。奇跡を行う人もいます。ある人には預言が与えられ、異言が与えられる人もいれば、異言を説き明かす人もいるのです。それは聖霊によって異なった賜物を与えられて、キリストの身体を建て上げさせることができるようになるのです。
私の自信ではなく、神様が私を通して働いて下さることを確信することが重要です。神様は私の一番弱いところに働いて下さるからです。
今日一日の歩みの中で、「神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」と語るためにも、イエス様についていき、人間を捕る漁師として歩んで行きましょう。
Prayer
天の父なる神様、今日からマルコの福音書が加わりました。あなたが私についてきなさいと語られることに、応答することが求められています。どうぞ、もう一度あなたの前に出て、すべてを置いてあなたに従うことが出来るように導いて下さい。そして自分の考えではなく、あなたの導きの中を歩む事ができるように助けて下さい。シェアリング・チャーチの準備も導いて下さっていることに感謝します。私たちがただ神様の恵みに活かされ、愛されていることの故に、あなたの福音を多くの人たちに証することが出来るように助けて下さい。イエス様のお名前でお祈りします。 アーメン!